活動内容|えいどう訪問看護ステーション

手術を終えて自宅に戻った直後は、不安を抱えたまま生活が始まる時期です。歩く際の姿勢や荷重のかけ方、痛みの程度に応じた動作の仕方など、退院後は注意すべきことが多くあります。えいどうでは、医師の指示内容を把握したうえで、生活動作ごとに必要なポイントを丁寧にお伝えし、無理のないリハビリを一緒に進めていきます。股関節や膝の手術後に起こりやすい脱臼や再発を防ぐための動き方の調整も行い、本人の体力や生活環境に合わせた段階的なサポートを実施します。「自宅でも安心して生活できる」と感じられるよう、回復の過程をしっかり見守りながら支援を続けています。

認知症は早い段階での気づきと対応が、その後の生活の安定に大きく影響します。当ステーションでは、日常の動作、会話の変化、生活リズムの乱れなど、身近なサインを丁寧に観察し、必要な運動や脳の活性化につながる取り組みをご提案します。また、一人暮らしの高齢者の方には、訪問のたびに体調や生活状況を確認し、不安や困りごとを早期に拾い上げることを心がけています。ご家族が近くに住んでいない場合でも、「見守ってくれる人がいる」という安心感が生まれ、日常のリズムを保ちながら暮らせる環境づくりを大切にしています。

糖尿病や高血圧、脂質異常症など、生活習慣と直結した疾患を抱える方は多く、日常の食事や活動量が症状に大きく影響します。えいどうでは、専門的な視点から食事内容の見直しや、体に負担のない運動方法をご提案し、無理なく継続しやすい環境づくりを行っています。食べ方の工夫、栄養バランスの整え方、歩行量の増やし方など、小さな改善が積み重なることで体調は大きく変化します。本人の習慣や生活背景に合わせ、必要なサポートを組み合わせながら、長期的な健康維持につながる取り組みを支えています。

一人暮らしの高齢者は、転倒や体調の急変、食事量の低下など、生活の中に見えにくいリスクが潜んでいます。当ステーションでは、訪問ごとに表情や歩行、生活環境の変化を確認し、不安の原因になっている部分を洗い出しながら改善を進めます。特に、食事量が落ちると運動量が減り、筋力低下につながるため、早期の気づきがとても重要です。必要に応じてご家族への連絡やケアマネさんとの連携も行い、“何かあっても気づいてもらえる”という安心を本人にもご家族にも感じていただけるよう努めています。

骨折後のリハビリは、入院中の訓練だけで終わるわけではありません。自宅での生活が再開してからの動き方が、再発予防に大きく関わります。えいどうでは、立ち上がりや階段の上り下り、移動時のバランスなど、日常でよく行う動作を中心に、安全に行える方法を一緒に確認していきます。骨折の原因が生活習慣や栄養不足にある場合は、食事内容の改善や体力づくりを組み合わせ、再び同じ怪我を繰り返さないための予防にも取り組みます。生活の中で自然と続けられる支援を大切にし、安心して在宅生活を送れるよう丁寧にサポートしています。